「いなかには仕事がない」はまちがい?

みなさんこんにちは。校長の高野です。

いなかには仕事がない、だから若い人が出て行って過疎になった。多くの人がそう思っていると思います。私も最近までそうでした。でもこれがまちがいということに気づきました。

というのは、いなかにもいろいろな事業所があります。自動車の部品工場、観光施設、専業農家、林業事業体、建設会社などです。そういうところで話を聞いていくと、どこも人手不足で困っています。募集しても集まらない。結局、外国人の研修生が働いていたりします。つまり、いなかには働き口は実はたくさんあるのです。

でも、働き手がいない。ということはつまり、働き口がないわけではなくて、「望むような働き口」がない、ということではないでしょうか。

では、「望むような働き口」とはどのようなものでしょうか。例えば単純作業の連続はイヤだ、長時間働くのはイヤだ、ということでしょうか。

でも何かひとつの事業をやっていこうとすれば、時には単純作業や長時間の作業も必要です。例えば最近若い人に人気が出てきた農業もそういう仕事です。収穫した豆から売り物になるものを選別する作業は、単純作業を延々と続けなくてはいけません。でもそれを楽しんでやっている若い農家はたくさんいます。作業の内容そのものの問題ばかりとは言えませんね。

では、何があれば「望むような働き口」になるのでしょうか。この問いに受講生それぞれが答えを出す。これがミライの職業訓練校がめざすところです。

(つづく)

 

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